ペインは「痛み」、クリニックは「診療所」という意味ですから、
ペインクリニックは「痛みの診療所」ということになります。
従来痛みの治療といえば痛み止めを内服するか、手術を受けるしかなかった訳ですが、麻酔の技術を応用して神経ブロック療法という治療法が確立されてきました。この治療は、単に痛みを止めることではありません。“痛みの根本的な原因を断つ”治療法です。
ペインクリニックでは、神経ブロック療法を主たる治療法とし痛みの治療を行います。
この神経ブロックは通常の「麻酔」や「痛み止め」とは異なります。「麻酔」や「痛み止め」は一時的に痛みを抑えますが、薬が切れればまたもとの状態に戻ります。
これに対し、ペインクリニックで行う神経ブロックは即効性に加え、薬が切れても(麻酔薬そのものは2時間〜3時間程度で効力がなくなります)もとのような痛みが戻ってこないことが多く、神経ブロックを繰り返して行うと頑固な痛みでも解消する場合が多く見られます。
この理由は、神経ブロック療法が「痛みの悪循環」を断ち切り、「痛みの記憶」を取り去る治療法だからです。
体は痛みがあると、痛みに対する防衛反応として、交感神経や運動神経などの興奮を促します。すると血液の循環が悪くなり、筋肉が緊張します。血液の循環が悪くなると、血液が運んでくる酸素が不足し、血液が運び去ってくれるはずの代謝物質(必要のなくなった古い物質)がたまってしまいます。その中には発痛物質も含まれており、それらが、新たな痛みとなります。これを「痛みの悪循環」といいます。
「痛みの記憶」とは、痛みの刺激を再三にわたって受けていると、そのことが記憶として残ります。いったん記憶の回路が形成されると、次に来た痛みの刺激を増幅して感じるようになります。このことは痛みの治療をする上では、大きな支障をきたすことになるのです。
痛みは我慢して得なことは何一つありません。慢性痛が形成される前に治療をすることが大切です。
更に当院では東洋医学(漢方治療)を積極的に取り入れてそれぞれの患者さんに合った治療法を一緒に考えていきたいと考えています。 |