群馬県前橋市 腰痛,疼痛,筋膜性疼痛症候群,MPS,トリガーポイント,ファシア

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筋膜間注入法

筋膜間注入法とは?

筋膜間注入法は当院が独自に考案したトリガーポイントの治療方法です。

筋膜間注入法のメリット

一般的に、トリガーポイントブロック注射はトリガーポイントを解消する為に筋肉に直接、局所麻酔注射を打つものです。

筋膜間注入法では、筋肉に直接、局所麻酔薬を注入するのでなく、筋肉を覆っている筋膜と他の筋膜の間に薬液を注入することによって、より広い範囲に薬を広げます。

最近、痛みを感じるセンサーであるポリモーダル受容器の分布は、筋膜の浅層にあるということが、わかってきました。

このことから、 筋膜の浅層に広く広がる筋膜間注入法は、より効果的な治療法と言えます。

参照:http://www.jmps.jp/page1372.html

 

 

重炭酸リンゲル液、生理食塩水および局所麻酔薬の注射の効果

72時間以内での痛みの変化を比較すると、生理食塩水での注射は局所麻酔薬での注射と比較して、痛みの最大値を緩和する結果が得られました。しかし、注射注入時の痛みに関して局所麻酔のほうが痛くない結果が得られました。

同様に、72時間以内での痛みの変化を生理食塩水と重炭酸リンゲル液の注射で比較しました。重炭酸リンゲル液の注射は、生理食塩水の注射と同等に痛みの最大値を緩和する結果が得られました。その上、注射注入時の痛みは重炭酸リンゲル液の方が痛くない結果が得れました。

つまり、重炭酸リンゲル液と生理食塩水は局所麻酔薬と比べて同等以上の効果をもち、注射の注入時の痛みは重炭酸リンゲル液の方が生理食塩水よりも痛くないといえます。

参照:

Tadashi Kobayashi,Hiroaki Kimura,Noriyuki Ozaki:Effects of interfascial injection of bicarbonated Ringer’s solition,physiological saline and local anesthetic under ultrasonography for myofascial pain syndrome-Two prospective,randomized,double-blinded trials-金沢大学十全医学会雑誌 第125巻 第2号 40-49(2016)

「筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)患者への生理食塩水・局所麻酔薬・細胞外液による筋膜間注入法の比較研究−二重盲検ランダム化比較試験−」

局所麻酔薬と生理食塩水、リンゲル溶液の併用

injection当院では状況に応じて、筋膜間注入法において局所麻酔薬でなく生理食塩水やリンゲル溶液を併用する場合があります。

生理食塩水、リンゲル溶液を用いた筋膜間注入のメリットは以下の通りです。

  • 神経の近くでも施行できる。
  • 血圧低下等の合併症がほとんどない。
  • 他の治療方法と比較すると手技が簡単

参照:
Frost FA, Jessen B, Siggaard-Andersen J.A control, double-blind comparison of mepivacaine injection versus saline injection for myofascial pain. Lancet. 1980 Mar 8;1(8167):499-500.
生理食塩水と0.5%mepivacainの急性局所性筋痛症に対する注射のRCTでは、生理食塩水群の方が明らかに優位に鎮痛効果をもたらした。

Tadashi Kobayashi,Hiroaki Kimura,Noriyuki Ozaki:Effects of interfascial injection of bicarbonated Ringer’s solition,physiological saline and local anesthetic under ultrasonography for myofascial pain syndrome-Two prospective,randomized,double-blinded trials-金沢大学十全医学会雑誌 第125巻 第2号 40-49(2016)